社長のかばさわです。
出張報告です。
◎5月13日(木)
今日は東京のお客さんが2名、竹嶋有機農園を見学したいとの要望がありましたので、案内をしてきました。
ようやく、りんごの花が咲き初めました。
なんと!!可憐な花なんでしょう!!か。
(ビフォー・アフタフォー風な言い方)
外は赤い色をしていて、中は白い花です。
これは『王林』の花です。
これは『ふじりんご』の花です。
5枚の花びらが付くのが一般的だそうです。
竹嶋社長の説明。
竹嶋農園では、王林の花が先に咲いて、次に、ふじ・紅玉と咲いていくそうです。
マメコバチで受粉させるのですが、今日も又、気温が下がっているため、マメコバチの活動が少ないとの事でした。
◎豆知識−1:マメコバチは受粉が終わると交尾して、卵を自分の巣である竹筒のなかに産み終えてから一生を終えるそうです。
その為、竹嶋農園では他からマメコバチを購入する必要がないと話していました。
一般の農家はハチを使って受粉したりするところもあるそうですが、最近はハチが不足している為、購入するのが難しくなってきているとも説明をしていました。
その影響なのか、最近、津軽地方でハチが盗まれたとの、記事が新聞に載っていました。
竹嶋農園でもマメコバチが卵を産みつけた竹筒を外敵(カラスなどの鳥害)から守るためと、盗難防止の為に毎年6月中旬には農園から倉庫に移して保管をしているそうです。
◎豆知識ー2
マメコバチが、りんごの受粉をする時には、数種類のりんごの花を飛び交って、いろんなりんごのおしべをめしべに付けて受粉をするそうです。
これは、さくらんぼと同じ受粉の方法だそうです。
驚きです。
竹嶋社長曰く、血統の良いりんごは何かあったときは弱いが、
雑草の如く、受粉されたりんごは逆境にも打ち勝つ強いりんごの実を付けるんだよと言ってました。
りんごが咲き・受粉が終わり、それでりんごが育つわけではありません。
受粉後、りんごには更なる試練が残されています。
それは摘花です。
受粉した花目がすべて実を着けた場合、りんごの重さでりんごの木が重さに耐えれず、折れてしまいます。
その為に、受粉された花目を3分の1だけ残し、後の受粉した花目はすべて摘み取ってしまうそうです。
(でも、一番先に咲いた花(一番花と言うそうです)は残すそうです。
この場合でも、将来、りんごの果実が大きくなり均等に太陽が当たる事を想定しながら花目を摘み取っていくのだそうです。
豆知識ー?
りんごの用語で『摘果』と『摘花』の違い・・・
『摘果』とは・・・りんごの実が段々、大きくなってきたときに粒を大きくするために余分なりんごの実を取る作業のことです。
『摘花』とは・・・受粉した花目が全部りんごの実になったときにりんごの木が折れるのを守るために受粉した花目を適度の量を残すために、花目を摘み取る作業のことです。
私たちが食べるりんごは果たして、りんごの花が咲いた数の何十万・何百万の中から生き残ったりんごなのでしょうか??
だからこそ、太陽を燦燦と浴びたサン・りんご(無袋りんご)が、皮ごと食べられる竹嶋有機農園のりんごが貴重であり安全なりんごとして、今秋、収穫されることを願って、農園を後にしてきました。
皆さん、秋には竹嶋農園のサン・りんごを案内できるまで、もう暫く、お待ち下さい。